サスティナブルファッションブランドの認知度
購入する際はハイブランドよりも素材に注目
ファッション雑誌などでよく目にするのが、サスティナブルファッションやエシカルファッションという言葉です。ブランドのアイテムからある程度イメージはできるものの、はっきりとした違いは分からないという方も多いでしょう。
近頃は、ハイブランドも環境問題に配慮しており、「サスティナブル」「エシカル」「エコ」など様々な言葉がファッション業界で用いられています。ファッションアイテムを購入する前に、サスティナブル・エシカル・エコの違いについて知っておきましょう。
ハイブランドも環境に配慮
購入前に押さえたい
サスティナブル・エシカル・エコの違い
サスティナブル・エシカル・エコの違いをご存知でしょうか。ファッションアイテムを購入する前に、この3つの違いについてチェックしておきましょう。
■ サスティナブル
サスティナブルは、「持続可能な」という意味です。そのため、サスティナブルファッションとは、地球環境に優しい素材やリサイクル素材などを使用して作られたファッションアイテムを指します。
国内外のハイブランドも、限られた資源を大切に使うことで環境に配慮し、未来の子どもたちが安心して暮らせるように継続していく努力を行っています。
■ エシカル
エシカルは、「倫理的な」という意味で、生産に関わる環境や人に配慮することです。例えば、服の生産において労働者を適切な環境・賃金で雇うことなどが挙げられます。環境や労働を搾取することなく作られた倫理的なもの、ということです。
環境に悪影響を与える化学肥料や農薬を使用していない素材でアイテムを作っているブランドも、地球環境を守るうえで倫理的なので、サスティナブルでありエシカルでもあるといえます。
■ エコ
「生態学」を意味するエコロジーと、「経済」を意味するエコノミーの2つを重ね合わせた言葉です。「環境によい」ということを表しています。
日本での
サスティナブルファッションの認知度
ヨーロッパではハイブランドが積極的にサスティナブルな素材を取り入れ、サスティナブルファッションのコレクションを展開しています。また、全世界でブランドを展開する国際ブランドも、サスティナブルファッションやエシカルファッションを押し出していますが、日本ではサスティナブルもエシカルもそれほど浸透していません。
これは日本が遅れているのではなく、日本に古くからある「もったいない精神」が、何百年も前からサスティナブルやエシカル、エコを自然と生活に取り入れているからです。
しかし、2000年代に入ってからは日本にもファストファッションの波が押し寄せ、流行に敏感な若い世代では、次々と新しい服を購入する大量消費による、大量生産・大量廃棄が当たり前になっていきました。
そこで、日本の古きよき伝統である「もったいない精神」を忘れつつある若い世代に、サスティナブルファッションやエシカルファッションを新しいスタイルとして提言することで、「もったいない精神」が再び日の目を見るようなりました。サスティナブルファッションやエシカルファッションなどを中心に、オーガニックコスメやオーガニック食品などの様々な分野にも、サスティナブルやエシカル、エコの精神が広がっています。
現在は、若い世代を中心にサスティナブルやエシカルへの関心が高まっていることから、今後幅広い世代に浸透していくことが予想されます。
日本の伝統技術を活かした
サスティナブルファッションブランド・KoH T
サスティナブルファッションブランドのKoH Tでは、日本の伝統技術を大切に、生産地や職人と協力し、時を経ても廃れずに受け継がれ、繰り返す度に価値を増していくアイテムを作り続けています。
コットンやリネン、シルク、ウールなどの天然素材に加えて、日本の製紙会社である王子ファイバーが製造する「パルプ素材OJO+」や旭化成のキュプラ素材「ベンベルグ」などのサスティナブル生地を使用したアイテムをご用意しています。興味がある方は、お気軽にご覧ください。
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